グラフの種類とその特性を理解して効果的なプレゼンをしよう!

  • 2021年9月29日
  • 2021年10月6日
  • 統計学

この記事では、様々なグラフ表現についてみていきます。
グラフ表現については、普段皆さんがお仕事をする中で、エクセル等で作成し馴染みがあるものがほとんどかと思います。しかし、改めて、各グラフの特徴と最適な活用シーンを理解することで、資料作成に迷いがなくなり、より効果的なプレゼンで相手を説得することにつながります。

棒グラフ

まず棒グラフについては、数値の大小比較を行う時に主に使用されます。例えばこの棒グラフが月次売上を表す場合には、A社よりもB社の方が売上が大きい、小さいといったように比較できます。

円グラフ

次に円グラフです。円グラフは構成比率や割合をみる時に使用します。例えば、サイト訪問者の年齢構成などで、10代が10%、20代が25%のようなデータで構成比率を円グラフで表すことがあるかと思います。

折れ線グラフ

折れ線グラフは、時間的変化や傾向を見る時に使用します。例えば、1日の中で訪問者が増加する、減少する時間帯を時間の経過を表したデータである時系列データとして折れ線グラフでが把握することができます。

積み上げ棒グラフ

ここから紹介する2つはこれまでのグラフをミックスしたようなグラフです。

積み上げグラフは、総数と構成比率を同時に表すグラフで、例えば、A社のサイトの訪問者数とB社のサイトの訪問者数を比較しながら、各サイトの訪問者の年代の構成比率を把握することができます。

帯グラフ

帯グラフは、構成比率と時間的な変化を同時に見ることができます。例えば、前年のサイト訪問者の年代の構成比率と今年の訪問者の年代の構成比率を経年で比較し、20代の訪問比率が高まっている、落ちているといったことが把握できます。

積み上げ棒グラフと帯グラフが一見似ているように見えますが、積み上げ棒グラフは、各項目の総数の比較を前提として、各項目の構成比率も把握できるようになっています。各項目の総数が異なるため、棒の高さが異なっています。一方帯グラフは、構成比率の比較を前提としており、総数の要素はないため、長さが揃っています。イメージとしては円グラフをそのまま棒状に表して比較をしやすくしたものと言えます。

レーダーチャート

最後にその他のグラフ表現として、レーダーチャートと幹葉図を紹介します。

レーダーチャートは、項目間のバランスや標準値からの差分をみるときに使用されます。能力テストなどで、筋力と持久力は高いけど、柔軟性が低いなど、強いポイントと弱いポイントを一目で把握できます。

幹葉図

幹葉図(幹葉表示)は、データの分布状況を直感的に把握しやすく表したものです。通常、n数が小さい時に使います。まさに幹と葉のような関係で、例えば幹に十の位、葉に一の位を洗い出し、一番上の行で見ると、11,12,13,13の4つ十の位があったことを意味し、度数、つまり頻度は4であることを表しています。幹葉図にまとめることで、どのデータがどのように分布されているのかを把握しやすくします。

以上がグラフ表現の代表例になります。それぞれのグラフの特性を理解して、効果的な資料作成に生かしましょう。

動画解説

こちらの記事の内容は下記の動画でも学ぶことができます。よろしければご視聴ください。

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