KKDとデータドリブンな意思決定について
新型コロナウイルスにより消費者の価値観や生活スタイルは急速にかつ劇的に変化した。このような過去の経験が通用しなくなるような変化の場合には、KKD(勘・経験・度胸)による意思決定は限界があり、データに基づくデータドリブンな経営・意思決定が必要となる。しかし、決してデータだけで十分というわけではなく、KKDとデータは相互補完的な関係にあるため両方が必要といえる。
KKD(勘・経験・度胸) | データドリブン | |
利点 | 経験に裏づけされた発想ができる | 客観的・多面的な視点で分析・議論ができる |
不利点 | 市場の変化が大きいときに通用しづらい | イレギュラーな状況、数値化しにくい現象に対応できない |
データ利活用に必要なスキル
①課題設定
・ビジネスやマーケティングについての理解
・課題を正しく捉え、考える力
・ロジカルシンキング、仮説思考など
②データ収集
・1次データを収集するスキル(調査企画の立案・実行に関するスキルなど)
③データの加工・分析
エクセルスキル、統計解析、機械学習
④結果を伝える
レポーティング、プレゼンテーション
1次データ、2次データ
1次データ | 2次データ | |
定義 | 自ら新しく企画して取得・収集するデータ | 既に社内外に存在するデータ |
利点 | 高コスト・取得に時間がかかる | 低コスト・すぐに手に入る |
不利点 | 目的にあったデータが手に入る | 目的にあったデータとは限らない |
参考文献
翔泳社 「データ利活用の教科書」渋谷智之