「そうだったのか『SDGs』」マーケターも知っておくべきSDGsの意外だった側面

マーケティング

一昨年、「サブスク」と並んでトレンドワードになった「SDGs」。私自身も社内のSDGs関連のプロジェクトに参加する機会を得たため、Amazonで高評価だったこちらの書籍を読んで勉強させていただきました。

SDGsが問いかける経営の未来 | 日経の本 日本経済新聞出版
本格普及期を迎えたSDGs(持続可能な開発目標)に対応し経営をどう進化させるか。基本知識から実践的知見、最新動向まで解説。/定価:本体2,500円+税

この記事では、この書籍で学んだことをもとに、個人的に「そうだったのか!」と気づいた企業人視点のSDGsのポイントについてピックアップしてまとめています。(SDGsに関する基本情報をまとめてはいませんので、ご了承ください。)

SDGsは単なるスローガンではない

まずもってSDGsは、CSRやコンプライアンスをテーマとした「善い行いをもっと取り組んでいきましょう。」というものではありません。SDGsは、「企業経営モデル自体を劇的に変えていきましょう。」というものです。それは、経済だけでなく同時に社会にとっても価値のある活動を実現する「CSV(Creating Shared Value)」という概念が中心となっています。

つまりSDGsはスローガンのような「フワッ」としたものではなく、今後、全ての企業が長期経営戦略の土台とすべき概念なのです。

なぜ、これほどまでにSDGsが私たちの企業活動においても実行が余儀なくされているのでしょうか?

それは、このままだと、経済活動が維持できないほど地球が危機的状態に陥るからです。人類に繁栄をもたらすものであったはずの経済活動が、自然や社会に与えるダメージを考慮せずに発展してしまったがために、いつしか経済活動の維持さえままならない深刻な自然破壊や社会問題が生まれてきてしまったのです。その現状を変えるべく、国連が定めた国際社会に対する要請がSDGsなのです。

「私たちが地球を救える最後の世代」とも言われています。

企業の社会的姿勢が消費者の購買行動をも左右

企業側の本音として、「SDGsに取り組んだら、企業のメリット(利益)になるのだろうか?」と思うのは自然なことです。

結論、企業にとってのメリットはありますし、メリットが生まれるような仕組みを作るのがSDGsの本質だと考えます。SDGsをベースとした経営戦略で経済価値と社会価値を同時に創出する取り組みを実現することにより、企業の競争力を高めることにつながります。

また、「ESG投資」というのもトレンドになっていますが、その企業がいかに社会に対して貢献しているかで投資家が評価する動きが拡大しています。

さらに世界最大手PR会社エデルマンが発表した調査結果では、日本でも43%の人が、その企業が社会的な貢献度や姿勢を加味して購買を決定しているといいます。

このように企業の社会価値の創出は企業にとって短期的な視点でも中長期的な視点でもプラスの影響が生まれているのです。

先進的なSDGsの企業事例

「結局のところ、これまでのCSR活動と違いがよくわからない。具体例が欲しい。」と思われた方もいるのではないでしょうか?

例えば、成功事例には「食品ロスをブランド化して無駄なく利益も増やした。」などがあり、CSRとの違いとしては、単に社会貢献活動に留まらず、しっかりと自社のビジネスにもつなげているという点が大きいでしょう。

下記の記事に事例がわかりやすくまとめられていたのでご紹介します。

3分でわかる!「SDGsの事業化」に大成功した企業の事例まとめ|TSUKURU株式会社|note
SDGsはバカバカしい 「SDGsなんてウチの会社で取り組んでもなあ」 先日のアポで、こんな愚痴をこぼす中小企業社長にお会いしました。 ”持続可能な開発”や”環境貢献”が、企業活動を行っていくうえで当たり前になってくる2020年代。なぜSDGs事業に取り組まないのかと訊くと... 「そもそも売上を減らしてまで取...

大事なのは、3セクター(ビジネス/パブリック/ソーシャル)の連携

複雑化した社会課題を解決するには、政府(パブリックセクター)、企業(ビジネスセクター)、非営利組織(ソーシャルセクター)の3者がタッグを組まないといけません。

例えば、「社会課題解決のプロ」であるソーシャルセクターと連携することで、エコシステムを自ら作りにいき、結果それがその企業にとって強い競争力にできる可能性があります。

例えば、ユニリーバはパーム油調達における環境被害や人権被害という社会課題に対して環境NGOのWWFとRSPOという環境負荷軽減基準を形成し、結果、世界水準としての調達基準作りに成功しました。

ユニリーバはこの活動により、当該調達基準への親和性が高いサプライヤーを競合他社に先んじて抑えることになり競争優位の構築を実現しました。

まとめ

私はこの本を読むまでは、お恥ずかしながら企業がHPで自社の活動を「17の目標」に紐付けて紹介したり、社員がカラフルなバッジをつけて「やってます」とアピールする活動だと思っていました。

実は、全ての企業、ビジネスパーソンそして、企業や商品サービスの競合優位性を作り、ビジネスをドライブしていくマーケターにとって重要な概念であることに気付かされました。

今後は、自身の事業活動の戦略にSDGsを組み込みアクションを具現化していくことに挑戦していきたいと思います。

まとめ

・「私たちが地球を救える最後の世代」である
・経済活動の維持のためには社会価値の創出は必須である
・SDGsはこれからの企業経営モデルの根幹となる概念である
・SDGsを戦略に組み込むことで競争力の強化や利益創出につながる
・ソーシャルセクターとの連携は有効な手段になり得る

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