【事例紹介】SDGsアワード受賞「おにぎりアクション」がソーシャル・マーケティングとしてスゴイわけ

前回投稿させていただいたSDGsの記事が好評だったので、今回は、SDGsの先進的なマーケティング事例として私も個人的に応援している「おにぎりアクション」という取り組みをご紹介します。

おにぎりアクションとは?

おにぎりアクションは、10月16日の「世界食料デー」に合わせて開催される、特定非営利活動法人 TABLE FOR TWO Internationalが主催するソーシャル・アクションです。2019年には、「ジャパンSDGsアワード SDGs副本部長(外務大臣賞受賞)」を受賞し、注目を集めました。

おにぎりアクションは、日本の代表的な食である「おにぎり」をシンボルに、 「おにぎり」の写真をSNS(Instagram, Twitter, Facebook)、または特設サイトに投稿すると、 1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、 NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組みです。

引用:https://onigiri-action.com/about/

【ここがすごい①】1ヶ月半で80万人が参加

昨年の結果では、なんと1か月半の期間に80万人もの人が写真投稿に参加されており、その結果160万食もの給食が届けられたとのこと。これは社会を巻き込んだかなりのムーブメントといえます。

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引用:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-94569/

【ここがスゴイ②】マーケティングの受賞歴がすごい

かわいいネーミングとは裏腹に、なんだかタイトルからして凄い賞を取りまくっています。

日本初のアジア・マーケティング3.0 受賞

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000008886.html

2019年ジャパンSDGsアワード SDGs副本部長(外務大臣賞受賞)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000136.000008886.html

SDGsの本質である、ビジネスメリットをしっかりと出しながら社会にとっても良いことを実現している超好事例なところがマーケティングとして評価されているポイントだといいます。

【ここがスゴイ③】Win-Win-Winの仕組みが秀逸

おにぎりアクションの秀逸なのは、「三方良し」の仕組みとなっているところです。

社会にとってのWin
貧困に苦しむアジア・アフリカの子どもたちに温かい給食が160万食も届き、貧困問題という社会課題の解決につながります。

協賛企業にとってのWin
「おにぎりアクション」の寄付金の原資は、協賛企業からの協賛金で集められます。ここから投稿枚数に応じて給食になるのです。協賛企業としては、これだけSNS上で話題になるキャンペーンに参加できるので、企業のPRやブランドイメージのアップの効果が見込まれます。UGC(User Generated Contnts≒口コミ)を活用することで、広告などを使うよりもよっぽど高いPR効果が期待できます。広告が嫌われる、効果が落ちているといわれる今の時代にマッチした大変優れたマーケティングの在り方です。ちなみに広告換算価値は約8億円という試算も出ています。
参照:https://markezine.jp/article/detail/30331?p=2

参加者にとってのWin
「社会貢献活動」と聞くと何だか高尚な取り組みだ、敷居が高い、と気が引けてしまうのは私だけでしょうか?「おににぎりアクション」がすごいのは、普段私たちが行っているSNS投稿に写真と#をつければ寄附に参加できてしまう気軽さです。寄附金を払うことをしなくても寄附できてしまうというのもこれだけ多くの人が参加する理由でしょう。「おにぎりアクション」を機会にちょっとだけ社会にとって良いことに参加してみる。その積み重ねが「世界を変える」ことにつながるムーブメントになると感じています。

終わりに

今年のキャンペーンは2021年10月5日から11月5日まで開催しているようです。私も子どもと一緒に近くの公園でピクニックをしながら楽しく参加しています。ぜひ皆さんも「おにぎりアクション」に参加してみてください。

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